社員ファーストがむずかしいワケ

従業員に対する扱い方への考え方を変えないことには、人材不足を解消することはできない…

そういった記事が、グンと増えてきています。

私はこの流れこそが今後、【社員のモチベーションを上げて離職を防ぐ】主流になるだろうと考えています。
それでは最新の情報から、すでにはじめた他社の「社員ファースト」人事制度を見てみましょう。

勤務先と上司も社員が選べる会社

配属や転勤をきっかけに周囲の人間関係に苦しむ人は多いからこそ、離職につながりやすくなります。

わたしも経験がありますが、新しい勤務地で仕事を覚えるのも一苦労なのに、土地によって違う同僚との距離感をつかみつつ、業績を上げ、まわりからの信頼を得て協力してもらうまで体も心も壊しながらも、精神力だけでやり遂げたのは、信念と情熱と体力があったからからこそだと思います。

ですが、最新の厚生労働省の資料を見ても、35歳をピークに「守りに入る」という傾向は続いているようですから、むしろそんな若手は稀有です。

であれば、人の気持ちは変えられない以上、会社の制度を変えるしかありません。

人事制度を変えたら離職率が減った!

成功した会社の事例を3つにまとめました。

  • 管理職の得意分野や技術も分かる「能力・性格・特徴」などを公開し、社員が上司を選べるようにした
  • 会社都合の転勤はないものの社員の希望で転勤ができる
  • この2つをミックスして、希望する勤務地と上司が選べる

特に3つめのアイディアは、超おススメで私も実はこの制度のもと、働いていたことがあります。

例えば直属の上司は東京にいるけれど、私は別の土地に住んでいる…といった具合です。

記事として紹介された会社では、こんなメリットがありました。

自己選択をする責任が生まれたことで、若手の成長や離職率の低下にもつながりました。

<引用>AERAdot. 勤務地だけでなく上司まで選択可能 北海道の企業が進める「社員ファースト」の秘策

制度化してもうまくいかない会社の例

一方で、私が同じような制度のあった会社を離職することにしたのは、住んでいる土地の『元上司』だけがこの制度を受けつけず、私を自分の部下のまま使おうとしたので、結果として二重に仕事を抱えることになったからでした。

私はこの上司がイヤだったので東京の上司のもとで働くようになり、能力を発揮できた背景もあり、社長にも引き留められましたが、すべて台なしです。

この事からせっかく制度をととのえてもうまくいかないときには、邪魔するマネージャーの意識を変える教育もあわせてやる必要があるコトが分かります。

業績を上げる、離職を防ぐ。
会社になるためにやるたった一つのこと

ここでのキーポイントは、【社員が自己選択をする=責任を従業員に持たせる】こと。

業績を上げるための秘策としてこちらの記事でもご紹介しましたが、社員に責任を持たせることがキーでした。

私が経験しているからかも知れませんが、制度化と聞くと大変そうですが、やってみると意外とそんなに大したことではありません。

とはいえ、マネージャーを変えられないのは経営トップの意識も古いままだったから、結局台なしにしてしまったのでした。

そんな自分で気づけない、やれない!台なしにする!「新しいやり方を受け入れる」マインドのアップデートにこそ、エネルギーをツールに使うとふしぎとうまくいきます

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