離職を防ぐための人間関係カイゼン策
今回のトピックは、人間関係が原因で離職を防ぐヒントをご紹介します。
なぜかというと離職の理由として「職場の人間関係が好ましくなかったから」が、令和4年度の調べで男女ともに2番目にあがっているからです。令和2-3年はトップの理由でした。
厚生労働省 令和4年雇用動向調査結果の概況
転職入職者が前職を辞めた理由別割合
社内でコミュニケーション力を上げる3つのヒント
人間関係というからには、カイゼン方法をひと言でいうと、
社内でコミュニケーションが取れていますか?
ここに尽きます。具体的にはどうすればよいのかを掘り下げてみていきましょう。
1.同僚どうしでコミュニケーションとれてますか?
意外とみなさん気づかない落とし穴では?
と思っているのが、「しゃべる時間がないほど忙しい」のが問題なのかもしれません。
ひとは接触の数が多いほど、親しみやすさが増していくものです。
コミュニケーションをとるのが苦手な従業員でない限りは、しゃべる時間が多くなるほどに、相手のことを知ることができるため、「話せる雰囲気」が社内にできて、わだかまりがあっても、気になることをさりげなく確かめることもできます。
いじめも、キャラクターや考え方の癖を含めてお互いのことを知らないために起こる行き違いがきっかけのことも多いものです。
そのため、経営者のあなたに出来るコトは、そのための枠組み作りや場の提供ではないでしょうか。
2.助成金の活用
そのために助成金を使ってみるのも一考かも知れません。
トピック内でも触れましたが、従業員が使用することで作業効率が上がる機器の導入に限らず、外部専門家(社会保険労務士、中小企業診断士など) によるコンサルティングを使うことで、客観的に業務内容を改善して、作業効率を上げるために指導、指摘をもらうのもよいのではないでしょうか。
3.ランチタイムを有効活用
ランチタイムを活かして、月に一度の強制的なコミュニケーションの時間を設けるのはいかがでしょう?
みんなの前で昼間から悩みを打ち明け始める人は、そうはいないと思います。
ですが、「将来どうしたいのか?」「会社でどう成長していきたいのか?」
そんな前向きな話であれば、1on1よりも人によっては言い出しやすいかも知れません。
その場での目的は、「社員が明確な目標を持つこと」。
言葉にしてみないと、本人は意識しません。
モチベーションや生産性の向上をしてもらうために、まずは本人に意識してもらう必要があります。
そして人の意見を聞いているうちに、刺激を受ける社員も増えるはずです。
職場での未来を描いて口にするということは、実はエネルギー的にも離職を防ぐことになるんですよ!
「面倒くさい」だから何もしない…は絶対やめて!
ここまで読んでみて、離職を防ぐためとはいえ
「そんなにうまくいくはずがない」もしくは「面倒だ」と思った方も多いかも知れません。
それはなぜだか分かりますか?
あなた自身が余裕がない…時間に追われている…
なんてお悩みはないでしょうか?
そんな自分ではもうこれ以上どうしていいのか分からない、切羽詰まった状況の時こそエネルギーの力を借りてみてください!
自分の頭で考えるのには限界がありますが、エネルギーを注入するだけで、個人差はあるものの、「余裕が生まれる方へ」とうまくいく流れに乗っていけます。
もしくは、打開策のヒントになるようなひらめきが起こることも。
さあ、あなたにはどんな奇跡が起こるでしょうか?
あなたがすることは、エネルギーを注入して、行動を起こすだけです!