人が辞めてく元凶を一掃する方法
人がどんどん辞めてく元凶をつきとめ、今年こそは止めたくありませんか?
古い資料になりますが2009年厚生労働省の仕事をやめた者の退職理由によりますと、男性は「給与・報酬が少なかったから」次いで「事業又は会社の将来に不安を感じたから」。
女性は「会社の経営方針に不満を感じたから」次いで「給与・報酬が少なかったから」。
給与・報酬のことを言われるとすぐにどうこうできるわけではないため、ツラい企業さまは少なくないでしょう。
これに限らず退職理由に並んだ項目を見ると、耳が痛く、目を覆いたくなるものばかりです。
とはいえ給料のペースアップはすぐにできずとも、考え方ひとつ、やり方ひとつで変えられるなら、やれることはどんどん実行したいと思いませんか?
このトピックではなんども目の前で繰り広げられる退職劇にもう困りたくないあなたに向けて、今年こそ!人が辞めてく元凶を一掃する方法をお伝えします。
コスト0円!今スグできる処方箋はコレ!<その1>
経営方針と将来への不安は実際には根っこは一緒で、自社の経営におひざ元からNO(ノー)が突きつけられ、
「もうあなたにはついて行きたくありません。」と、言われたわけです。
起業したとき行なったように、経営に掲げるゴールは常に見直すべきであり、同時に社員に理解してもらえているかが重要になってきます。
「共通認識のゴール」さえあれば従業員も迷いませんが、当のあなたが言語化できていない、言ってることとやってることがちぐはぐだと、気持ちの行き場を失いがちな社員の不満につながり、こころが離れやすい傾向にあります。
愛社精神や「愛され経営」には程遠く、会社に吸引力がない状態です。
若者や女の人は特に、言動の不一致や自分はやれてないのに押し付けられることには、我慢ならないですから、この退職理由には非常に共感するものがあります。
あなたが自分の会社でなし遂げたいことはなんだったのか…
もし、見失っていたことに気づいたら、時間を取りあらためて看板をかけ直すのもいいかもしれません。
コスト0円!今スグできる処方箋はコレ!<その2>
なお労働時間の短縮(効率化)もよく言われてますが、これは制度設計の問題ですから、やろうと思えばすぐに解決できます。
意外と簡単なので、できてないのであれば監督責任者をその任から外すのも一考です。
制度設計のカイゼンは、そもそものセンス(使う脳みそ)が違うので管理職だからできるとは限りません。
業務の効率化を考えられる適任者に改革をやらせてみてはいかがでしょう?
むしろ肩書きがなくても要領の良さが日頃から垣間見られる方を選んでください。
根本原因を一掃するには時間がかかる
人がどんどん辞めて困っているあなたも、ネット検索をすれば原因や対処法はたくさん見つけられます。
ですが私は現場でのリアルな経験を踏まえると、次に挙げる3つを押さえれば9割は解決したようなものではないかと考えます。
- 職場のいじめ問題
- 理不尽な状況を減らす
- 会社代表またはリーダーの器の大きさを育てる
見てすぐお分かりになるように問題なのは、「人の心」と言った、すぐに割り切れない、厄介な点が絡んでいるので、きょう明日にでも解決するような課題ではないことです。
人が辞めてく元凶を一掃する方法で職場のいじめ問題を解消!
今回は職場のいじめ問題に絞ります。
なぜなら、企業規模の大小に限らず、社員構成の年齢や性別の比率に関係なく、どこに行っても存在し、「健全な経営と会社の発展」「売上アップまたはコストのシュリンク」
を邪魔するもっとも深刻な課題だからです。
残り2つを含め、詳しくは無料相談やセッションの折々で改善するための方法をお伝えしますので申込みをご検討ください。
さて職場のいじめ問題は、社員同士のことだからと会社のトップであるあなたにとって、どうすることもできない案件だと思い、それこそ「人のことはどうにもならない」
ともよく言われていますが、実はそうではありません。
人が辞めてく現実を止めれるのはあなただけ
これは会社代表であるあなたにしか解決できない課題なのに、そこに気づけているトップはまだゼロに等しいです。
日々の業務だけでも煩わしいのに、職場での人間関係が語られるとき、感情も絡んでごちゃごちゃし始めるため、結局は何も解決しないのがオチでした。
袋小路に追い込まれて苦しくなって放置するパターンです。
ですが実は「職場の人間関係」こそ、昨今の退職理由のトップにあがっているのですから、こうなるともはや放置したままで済む問題とは言えないのではないでしょうか?
ご自身の会社のために、取り組む価値は十分にあります。
だからトライせず苦しむのもあなた
「人を変えることはできない」
といったもっともらしい言葉で、とにかく納得しようと私たちはしますが、それは誤りでした。
取り組みさえすればちゃんと変えられるのに、変え方を知らないだけなのです。
ここであらたに、エネルギーといった目に見えない世界の視点から課題を見直すと解決法は見えてきます。
今の私から見ると、今まで見てきたいじめの対処は何もしていないに等しいです。
それでは止むはずもなく、採用してもすぐに人が辞めてく《ザル経営》になって、無駄なコストが散々垂れ流された後で、運に任せて止まるまで辛抱するパターンがオチでした。
説明ができないことや自分が(まだ)理解できないことに対して、私たちは無視を決め込んで触れようとしません。
ですが利用できるものを自分が理解できないだけの理由で、試そうともしないのは非常にもったいないことです。
頭で理解できなくても、実体験として現実の世界で経験してみればいいんです。
百聞は一見にしかずで経験して分かることはたくさんあります。
人が辞めて苦しむ毎日のままでいいのですか?
私が見てきたなかでは「何も行動に移さない」から「何も変わらないまま」というのが現実です。
問題は放置しても根本から解決しない限り再燃する恐れがあり、エース社員の退職、びっくり退職、退職連鎖、人材流出、
ついには慢性的な人手不足といった負のスパイラルにハマるのはあっという間です。
しかも何度も同じ過ちを繰り返すのみで経済的にも楽になりません。
冒頭で参考したのは、厚生労働省(平成21年)第6回21世紀成年者縦断調査(国民の生活に関する継続調査)結果の概況 5 仕事を辞めた者の退職理由
でしたが、2009年に何が起こっていたのかを『時事通信社【図解・社会】平成を振り返る、2009年10大ニュース』で見返すと、現在とよく似た状況に見えます。しかも技術革新は進んだのに、私たちを取り巻く職場の人間模様は実質的には何も進歩していないのです。
人が辞めてく現実に自分を責めなくていい
もしかしたら自分が否定されたような気持ちになって、ツラくなる方がいるかも知れませんが、それも大きな勘ちがいです。
それよりも、どうにかしたいと口では言いながら課題と向き合わないかぎり、あなたはずっとツラい状態が続くだけだと気づいてください。
そして、これはツラい状態を今のうちに止めるのか?
もしくは、ツラいままで生き続けていくのかを今、選択するかどうかの話なのです。
あなたが解決できない問題は起こらないようになっていて、いま抱えている課題は解いていけばいいだけなのですよ。
ですからどうぞ安心して今年こそは、エネルギーを使って、どんどん人が辞めてく《ザル経営》の課題は根絶やしにしていきませんか?
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